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畑仕事、キャンピングカーの旅、サウナ、読書…晴耕雨読の日々を綴る【いくら君のこころととのう日記】

森鴎外「ヰタ・セックスアリス」読了

読書について 2023年8月10日

森鴎外「ヰタ・セックスアリス」読了

 最近の読書。平野啓一郎『三島由紀夫論』→三島由紀夫『仮面の告白』→森鷗外「ヰタ・セックスアリス」と流れてきております。というわけで、本日「ヰタ・セックスアリス」読了。中学生の時以来2度目だが、あの時はあまりよくわからなかった。着物の女の子が端折って主人公の前に飛び降りるところくらいしか覚えていなかった。

 今回は、なるほど、と頷きながら、鷗外の冷静で知的な文章を堪能しながら、楽しく読めた。やはり、鷗外の言葉は独特でいい。これを書いたとき鷗外47歳。すでに名を成し遂げた後の仕事であった。

 ちなみに「筑摩現代文学体系」4巻(森鷗外」から読んだのだが、この全集には少し思い出がある。

 私は24歳の時、神奈川県の採用試験に合格し、国語科教員として採用された。(ちなみに、同期には「俵万智」さんがいる)

 昔は、いい加減というか、おおらかというか、。職員室に、さまざまな営業マンが平気で出入りしていた。本の営業もあった。さまざまな全集をカタログで誘い、教員の衒奇を刺激するのである。国語の先生なら、日国くらい持っていなきゃ! 日本国語大辞典のことである。

 まだ若いというかガキの私は簡単に甘言の餌食になった。毎月5000円で、筑摩の現代文学全集が揃います。国語の先生なら、これくらい持っていなきゃ!はい、買います! ということで2・3年、毎月5000円引き落とされていたような気があする。

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