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畑仕事、キャンピングカーの旅、サウナ、読書…晴耕雨読の日々を綴る【いくら君のこころととのう日記】

森永卓郎『書いてはいけない』読了

読書について 2024年4月30日

森永卓郎『書いてはいけない』読了

  森永卓郎『書いてはいけない』読了。

 本作は、2024年1月に上梓された、いわば、筆者畢竟の暴露本である。内容は〈ジャーニーズ問題〉〈財務省問題〉日航ジャンボ機問題〉の3点である。いずれの問題にも共通することは、巨大な力を持った(利権に塗れた)組織が、自らの不正を隠蔽すべく、マスコミを配下に納め庶民に不利なプロパガンダを行なっている。それは著者森永氏は命をかけて告発するというものである。

 それぞれ大変大きな問題を抱えており、また現代的で示唆が多かった。財務省の権力構造はそこまで行っているのか!政治家もマスコミも言論人も司法も彼らの意のままであるという。

 また日航ジャンボ機事件の裏側にはそんなことがあったのか!という素朴な発見と、それ以降の日本のアメリカへのポチ化の理由がよくわかる。多分、森永氏はいい人なのであろう。また、いつまでも子供の心を忘れず長い物に巻かれない清い心を持った人なのだろう、そいう想像がつく。昔から彼をテレビで見ているが、どうやら正しいことを言っているようであるが、どうも周りにあまり相手にされない、あるいは取り上げられることも少ない。しかし、消えることもない。これは一体なんだろう? 本書はおそらく真実が書かれているのだろう。また、言論の場で彼は真実を語っているのであろう。しかし、どうにも、そこには迫力というか毅然としたものというか、そういった力が見受けられない。どこか飄々としている。それが彼の魅力であろうが、また彼の弱点でもあると思う。ちなみに作者は昨年(2023)12月余命4ヶ月の癌診断を受けたという。時間はもうそこまで迫っている。しかし、テレビも新聞も彼のこの言論・暴露を相手にしない。悲しいことである。

“森永卓郎『書いてはいけない』読了” への1件のコメント

  1. みなとむし より:

    僕も森永卓郎を軽視する風潮に違和感を持ってました。まあ、森永卓郎に乗ってしまうとテレビに出られなくなっちゃうんだと思いますこの世の中。

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