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畑仕事、キャンピングカーの旅、サウナ、読書…晴耕雨読の日々を綴る【いくら君のこころととのう日記】

読書について

2024年11月17日

澁谷果歩「AVについて女子が知っておくべきすべてのこと」読了

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前回に引き続き、業界研究入門書。  著者の現在の肩書は,「元新聞記者&元AV女優」とある。すでに引退され、現在は執筆やタレント活動をしているという。  都内在住,小学校から12年間女子校生活。高校卒業後は青山学院にすすみ,スポーツ新聞社へ就職。さらに英検・・・

2024年11月13日

鈴木涼美「身体を売ったらサヨウナラ」読了

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現在、概ね二つの問題を,切実な思いで研究している。 一つは,「肥沃な土壌及び土壌微生物について」である。 もう一つは「AV女優及び夜のお姉さんの認識論」である。昨今,お姉さんたちの高学歴化や品質の向上が言われて久しい。彼女たちはようやく自身を語り始めている。AV黎明期・・・

2024年10月29日

三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』読了

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 なんとなく、気になる書名でした。まさにそうだなあ、と。でも、ただ疲れているかじゃない? そんなの、わかりきっているじゃない。という声も聞こえる。躊躇していましたが、随分売れているみたいのなので購入し、ページをくりました。すると、この本に対する印象が、いい意味で裏切られること・・・

2024年10月6日

高橋源一郎『「書く」ってどんなこと?』読了

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 作家であるタカハシさんはもう40年以上毎日文章を書いている。  まず彼はいう。「すべての文章は「わたし」が書いている」、ということを。「かけがえのないたったひとりの「わたし」が」が書いているということ。  そして「考えずに」書く、という指摘。  夏目漱石の「坊っちゃん・・・

2024年9月27日

今井むつみ・秋田喜美『言語の本質』読了

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 まず、一言。  本書は大変な名著である。 オノマトペ研究から始まり二人の研究者は、誇大妄想的に(失礼)論を深め「言語の本質」にまで考察を進める。 今井は発達心理学の立場から、秋田は言語学の立場から、二人の研究は進む。  言語学では扱いの低い「オノマトペ」研究が旅の始・・・

2024年9月23日

千葉雅也『センスの哲学』読了

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『センスの哲学』だが、本書はセンスが良くなる本ではない。いわば筆者の芸術論である。カントの『判断力批判』を少し念頭に置いているようだ。 さて、まずさっくりとした感想であるが、まず、すべての著作に言えることだが、千葉氏は上から目線ではない。読者と同じ地平から語りかけてくる。そ・・・

2024年9月15日

松永K三蔵『バリ山行』読了

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 第171回芥川龍之介賞受賞作。選評で島田雅彦が「登山の細部を丹念になぞったオーソドックスな「自然主義文学」をベタに書いてきたところが評価された」とあり,ここに島田のシニカルを感じた。要は彼流のレトリックです小馬鹿にしているな,と思ったわけだ。  そこで,興味を持ち・・・

2024年9月10日

カント『純粋理性批判』(岩波文庫)読了

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 8月1日に始まった今回のクルーズは突然、本日(9/10)幕を閉じた。岩波文庫版で上・中・下、3巻の膨大な哲学書である上に、さらに難解ときている。本日は下巻の122頁から始まった。各巻およそ350頁ある。まだまだ、あと一週間はかかると思っていた。以前、ペラペラとめっくったとこ・・・

2024年9月7日

今井むつみ『「何回説明しても伝わらない」はいなぜ起こるのか?』読了

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相変わらずカントの最中。ようやく下巻に入る。先は見えてきた感じ。   「耽美派が老境に入りカント読む」 いくら 自虐であります。    さて,本作。次の作品のテーマは「言葉は伝わらない」であります。  で、本作を見つけカントの頭休めに目を通しま・・・

2024年8月25日

千葉雅也『オーバーヒート』読了

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 相変わらず、カント『純粋理性批判』の最中。今,中巻半分くらい。まだまだ,ようやく「アンチノミー」に最下からあたり。核心部分だから,一句一句大事に読む。だから遅い。その遅さこそ胸を張るべき,と自分を慰める(励ます)。    さて,カントと並走するのは,千葉雅也『・・・

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