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畑仕事、キャンピングカーの旅、サウナ、読書…晴耕雨読の日々を綴る【いくら君のこころととのう日記】

読書について

2025年1月2日

内田樹『コモンの再生』読了

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内田樹『コモンの再生』読了。 本作は、雑誌「GQ  JAPAN」に連載されたエッセイをまとめたもの。  これらのエッセイの成り立ちであるが、編集者今尾氏と編集長鈴木氏が隔月神戸にあつ内田氏の自宅を訪れ、そこで今尾氏が提示した質問に対し、鈴木編集長と内田氏があーれもない、こ・・・

2024年12月27日

永井荷風『濹東綺譚』読了

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 先日、漱石の「こゝろ」を読んだばかりだが、今回は荷風の「墨東綺譚」にチャレンジした。漱石は1867年生まれ。一方荷風は1979年生まれ。年の差、わずか12歳である。しかし、荷風は漱石よりずっと長生きをした。元々世捨て人的生活を好んだ男であったが、移り行く東京の下町を活写し、・・・

2024年12月26日

島田雅彦『小説作法XYZ』読了

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 島田の定義によると、前作ABCは学部・大学院レベルで、こちらXYZは本格派プロ仕様ということである。ABCn発表が2009年(筆者48歳)で本作が2022年(筆者61歳)。十三年もの時間が筆者をより深く大人に誠実に、そして過激にさせた。当たり前と言えば当たり前なのだが、彼の・・・

2024年12月26日

夏目漱石『こころ』読了

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 先日12月21日(土)に芥研がオンライで行われた。今回から、長谷川氏による。「こころ」論集が始まる。この研究は、現在某出版社から出版予定であるが、著者と編集集者側との折り合いがつかず、現在ペンディング状態にある。そこで、世に出る前に芥研で揉んでやろう、と、このシリーズに入る・・・

2024年12月7日

吉田太郎『シン・オーガニック』読了

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 驚愕の名著である。  私は、4畝ほどの家庭菜園をやっており、オーガニックに興味を持っている。しかし、つい敢行農法に日和ってしまう。どうすれば、農薬・化学肥料から脱却できるか? まずは土づくりだというあたりはなんとなくわかる。しかし、それは一体何を意味し、また、どうすればい・・・

2024年12月5日

島田雅彦『小説作法ABC』読了

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 ずいぶん長いこと,この本に関わっていたが,ようやく読了。あとがきによると,法政大学での講義をもとに書き直して、2009年に本作を上梓した。当時、筆者47歳。16年前にのことなる。  彼は、大学四年生の時,『優しきサヨクのための嬉遊曲』で華々しくデビューし,その後六回も芥川・・・

2024年11月17日

澁谷果歩「AVについて女子が知っておくべきすべてのこと」読了

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前回に引き続き、業界研究入門書。  著者の現在の肩書は,「元新聞記者&元AV女優」とある。すでに引退され、現在は執筆やタレント活動をしているという。  都内在住,小学校から12年間女子校生活。高校卒業後は青山学院にすすみ,スポーツ新聞社へ就職。さらに英検・・・

2024年11月13日

鈴木涼美「身体を売ったらサヨウナラ」読了

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現在、概ね二つの問題を,切実な思いで研究している。 一つは,「肥沃な土壌及び土壌微生物について」である。 もう一つは「AV女優及び夜のお姉さんの認識論」である。昨今,お姉さんたちの高学歴化や品質の向上が言われて久しい。彼女たちはようやく自身を語り始めている。AV黎明期・・・

2024年10月29日

三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』読了

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 なんとなく、気になる書名でした。まさにそうだなあ、と。でも、ただ疲れているかじゃない? そんなの、わかりきっているじゃない。という声も聞こえる。躊躇していましたが、随分売れているみたいのなので購入し、ページをくりました。すると、この本に対する印象が、いい意味で裏切られること・・・

2024年10月6日

高橋源一郎『「書く」ってどんなこと?』読了

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 作家であるタカハシさんはもう40年以上毎日文章を書いている。  まず彼はいう。「すべての文章は「わたし」が書いている」、ということを。「かけがえのないたったひとりの「わたし」が」が書いているということ。  そして「考えずに」書く、という指摘。  夏目漱石の「坊っちゃん・・・

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