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畑仕事、キャンピングカーの旅、サウナ、読書…晴耕雨読の日々を綴る【いくら君のこころととのう日記】

読書について

2024年5月8日

千葉雅也『現代思想入門』読了

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前回の『勉強の哲学』からの流れで本書を手にする。  哲学者であり小説家でもある千葉氏による彼の40代における総決算が本書である。  10代から現代思想を勉強してきた氏による,ある意味での青春の書ということになるのであろう。  氏に言わせると,「現代思想」とは1960年代・・・

2024年5月1日

千葉雅也『勉強の哲学』読了

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 筆者「千葉雅也」は、フランス現代思想の研究者であり、立命館大学教授であり、小説家でもある。ドクター論文のテーマが「ドゥルーズ=ガタリ」だというから、フランス哲学あるいは言語論(ビトゲンシュタイン)を掘り下げてきた人のようだ。1978年生まれであるから現在45歳。本書上梓が2・・・

2024年4月30日

森永卓郎『書いてはいけない』読了

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  森永卓郎『書いてはいけない』読了。  本作は、2024年1月に上梓された、いわば、筆者畢竟の暴露本である。内容は〈ジャーニーズ問題〉〈財務省問題〉〈日航ジャンボ機問題〉の3点である。いずれの問題にも共通することは、巨大な力を持った(利権に塗れた)組織が、自らの不正を隠蔽・・・

2024年4月28日

柄谷行人『トランスクリティーク カントとマルクス』読了

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 柄谷行人は2022年10月に彼の思想の到達点ともいえる『力と交換様式』を発表した。 これは資本主義の核心を追究する野心作であり、それを交換様式から見るという試みである。交換様式を武器に四つの事象を分析してみせる。その手腕はてだれており、彼自身の人生を大半をこの思考に回して・・・

2024年4月14日

西研「カント純粋理性批判」100分で名著

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 長く、柄谷行人の著書に関わっている。順番としては、あまりよくないのだが、『世界史の構造』『力と交換様式』そして、それらの原点でもある『トランスクリティーク カントとマルクス』と進んでいる(途中、関連文献や関連書に手を出したが)。この本は一部で「カント」を扱い、二部で「マルク・・・

2024年4月1日

中島義道『カントの人間学』読了

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 イマニエル・カントと言えば、言わずと知れた18世紀プロイセンの大哲学者で『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』の三大批判書を発表し、認識論におけるコペルニクス的転回をもたらした人物と知られている。しかし、私を含め多くの人間がその著書名を知りながらも、あまりに難解なた・・・

2024年3月27日

柄谷行人『哲学の起源』読了

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 柄谷はいう。「『世界史の構造』は、世界構成体の歴史を「交換様式」から見る企てである。それは社会構成体の歴史を経済的土台から見たマルクスを受け継ぐものである」と。そして、『世界史の構造』でギリシアの時代に向き合った際、さまざまな研究をし思考を深めた。もちろん、彼ならではの新し・・・

2024年3月22日

柄谷行人『「世界史の構造」を読む』読了

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 先日、読了した『世界史の構造』は、柄谷行人による、ある意味で人類の未来への預言書である。その預言(筆者の考察)を我々凡庸な読者に理解させるためには、徹底的に人類の歴史について丁寧に細やかに説明必要があった。もちろん柄谷氏が注目した「交換様式」という概念を軸にして。そして、生・・・

2024年3月13日

水谷千秋『教養の人類史』読了

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 現在、芥研で、柄谷行人『力と交換様式』の読解を進めている。柄谷は、マルクスが「生産様式」を柱に組み立てた理論『資本論』一巻に対し、「交換様式」(物々交換・お金と商品の交換、等々)という概念を柱に、世界の賢者たちの、つまり「巨人の肩に乗り」ながらも自らの考えを理論化・体系化し・・・

2024年3月8日

ハラリ『サピエンス全史』読了3/4

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  3月4日ユヴァル・ノア・ハラミ『サピエンス全史』読了。3月9日(土)14:00〜「芥研」の研究会がある。今回のテーマは柄谷行人『力と交換様式』で報告者は清水くんである。氏は、若い頃より現代哲学に親しみ造詣も深い。さらに、柄谷行人の諸作を40年にわたり継続的に読んで・・・

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