現在、概ね二つの問題を,切実な思いで研究している。 一つは,「肥沃な土壌及び土壌微生物について」である。 もう一つは「AV女優及び夜のお姉さんの認識論」である。昨今,お姉さんたちの高学歴化や品質の向上が言われて久しい。彼女たちはようやく自身を語り始めている。AV黎明期・・・
鈴木涼美「身体を売ったらサヨウナラ」読了

三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』読了

なんとなく、気になる書名でした。まさにそうだなあ、と。でも、ただ疲れているかじゃない? そんなの、わかりきっているじゃない。という声も聞こえる。躊躇していましたが、随分売れているみたいのなので購入し、ページをくりました。すると、この本に対する印象が、いい意味で裏切られること・・・
高橋源一郎『「書く」ってどんなこと?』読了

作家であるタカハシさんはもう40年以上毎日文章を書いている。 まず彼はいう。「すべての文章は「わたし」が書いている」、ということを。「かけがえのないたったひとりの「わたし」が」が書いているということ。 そして「考えずに」書く、という指摘。 夏目漱石の「坊っちゃん・・・
今井むつみ・秋田喜美『言語の本質』読了

まず、一言。 本書は大変な名著である。 オノマトペ研究から始まり二人の研究者は、誇大妄想的に(失礼)論を深め「言語の本質」にまで考察を進める。 今井は発達心理学の立場から、秋田は言語学の立場から、二人の研究は進む。 言語学では扱いの低い「オノマトペ」研究が旅の始・・・
千葉雅也『センスの哲学』読了

『センスの哲学』だが、本書はセンスが良くなる本ではない。いわば筆者の芸術論である。カントの『判断力批判』を少し念頭に置いているようだ。 さて、まずさっくりとした感想であるが、まず、すべての著作に言えることだが、千葉氏は上から目線ではない。読者と同じ地平から語りかけてくる。そ・・・
松永K三蔵『バリ山行』読了

第171回芥川龍之介賞受賞作。選評で島田雅彦が「登山の細部を丹念になぞったオーソドックスな「自然主義文学」をベタに書いてきたところが評価された」とあり,ここに島田のシニカルを感じた。要は彼流のレトリックです小馬鹿にしているな,と思ったわけだ。 そこで,興味を持ち・・・
カント『純粋理性批判』(岩波文庫)読了

8月1日に始まった今回のクルーズは突然、本日(9/10)幕を閉じた。岩波文庫版で上・中・下、3巻の膨大な哲学書である上に、さらに難解ときている。本日は下巻の122頁から始まった。各巻およそ350頁ある。まだまだ、あと一週間はかかると思っていた。以前、ペラペラとめっくったとこ・・・
今井むつみ『「何回説明しても伝わらない」はいなぜ起こるのか?』読了

相変わらずカントの最中。ようやく下巻に入る。先は見えてきた感じ。 「耽美派が老境に入りカント読む」 いくら 自虐であります。 さて,本作。次の作品のテーマは「言葉は伝わらない」であります。 で、本作を見つけカントの頭休めに目を通しま・・・
千葉雅也『オーバーヒート』読了

相変わらず、カント『純粋理性批判』の最中。今,中巻半分くらい。まだまだ,ようやく「アンチノミー」に最下からあたり。核心部分だから,一句一句大事に読む。だから遅い。その遅さこそ胸を張るべき,と自分を慰める(励ます)。 さて,カントと並走するのは,千葉雅也『・・・
千葉雅也『デッドライン』読了

今現在、過去の流れから、カント『純粋理性批判』と格闘している。現在4分の1といったところか。あと1ヶ月はかかるであろう。これと並行して、意識して小説を読むことにした。そして、それが、千葉雅也の初小説『デッドライン』なのであった。 千葉雅也氏とは、2023年の新書大賞を獲・・・