運動!
8月1日(昨日)から近所のチョコザップに通いはじめた。
春の間は、週に2・3度、朝4時半から、5〜8km歩いていた。ところが、夏になり昼間畑作業ができなくなると、朝4時半から、畑に行くようになった。結果、朝歩きは休止された。代替の運動をするわけでもなく、昼間はずっと読書、たまに午後からサウナ、って感じの生活パターンが確立された。こんなに一日中本を読んでいるのは、大学生の夏休み以来かもしれない。(大学院生の時は色々雑用で忙しかった)
要するに、歩数計が、一日200歩くらいしか示さない日が増え、着実に腹回りに浮袋をつけている状態が増幅された。ヤバいと思っていた。
このブログでも報告したが、先日、青春18切符で、関西・中京方面に、サ旅に出かけてきた。その際、どの路線かは忘れてしまったが(ボックス席だったから、阪神・中京あたりだと思う)、席の目の前に、チョコザップの広告が掲示されており、いやがおうもなくなく、目に入ってきた。つい、真面目に読み込んでしまった。そして、その場で入会した。8月1日より、とかいて。
というわけです。体重もBMIも体脂肪率もとにかく何もかもやばい状態です。すぐ疲れる。こんな状態では、秋に山に行けない。
朝、畑帰りに30分。午後、読書をやめ15時から30分。試行錯誤しながら、筋肉を痛めつけています。
いやー、帰宅後の、ホッピーやサワーがうまいこと!
それじゃ、ダメじゃん!
平野啓一郎『三島由紀夫論』読了
2023.7.11より読み出した平野啓一郎『三島由紀夫論』を本日(2023.7.31)読了した。 本作は平野啓一郎氏を文学に誘った(引き摺り込んだ?)三島由紀夫の4作品(『仮面の告白』『金閣寺』『英霊の声』『豊饒の海』)の作品論であり,作家論にもなっている。大変な労作である。
上記4作品のみならず,他の小説・評論・エッセイ・戯曲を援用しつつ,ファンである自己の思いなどを最大限抑制し,三島独特の感覚・論理を冷静に分析し,今まで学者や評論家が描いてきた三島論とは違った,新しい三島論を展開しており,私なぞは,今まで解けずモヤモヤしていた問題を,丁寧に論理を追いながら答え合わせをしてくれてくれているような感じがし,大変勉強になった。
三島の作家人生の始まりが20歳としたら,作家人生は25年である。
一方1998.8に「新潮」に掲載された「日蝕」でデビューし,たちまち時の寵児に祭り上げられた平野氏の作家人生も25年。
さらに本作をデビュー後まもなくから構想し,断続的ながら,作家生活とほぼ同じ時間を経て上梓された本作は23年という歳月が費やされている。
お疲れ様でした。ありがとうございました。というしかない。ちなみに作者はもうこれだけのものは書かないだろうと述べている。
最後に,あとがきにあった平野氏の言葉を引用したい。
「私は,もし本書を三島が読んだなら,自殺を踏みとどまったかもしれないという一念で,これを書いたのである」
三島への並々ならぬ愛情が感じられる一文ではないか? 私はこの言葉を読み号泣した。
大人の夏休みー青春18キップーサ旅
青春18きっぷを使って、関西・中京方面へ、サウナの旅に出かけてきました。
2023、7、24(Mon)朝5時自宅出発。横浜5:48発普通列車沼津行きに乗車。そして、JRの鈍行を、横浜ー沼津ー豊橋ー大垣ー米原ーと乗り継いで兵庫県の三ノ宮駅で下車。途中、静岡で人身事故があり(月曜日!)、約1時間半ほど遅れての到着。11時間半ほどかかりました。あんまりいっぱい電車に乗っていると、頭がぼうっとしてきますね。なんか、快も不快も感じないなんかの境地に揺蕩っているような感じでした。
三ノ宮で下車し、目指すは当然「神戸サウナ&スパ」! やー遠かった。新幹線なら3時間ちょっとなのに。2400円でここまで移動しようと思うとそれなりの困難と肉体的負担は致し方ありません。
無事チェックインし、サウナパンツをはき、いざ7階へ。すると支配人(業界では超有名人)が何やら細かな仕事をしている。で、「支配人! 横浜から参りました!」と最敬礼すると、一瞬間があり「お勤めご苦労様です」の答えと最敬礼返し。あー、きてよかった。
昨年もやはり、7月にここへきているのですが、その時は、明日「新しいケロサウナ」がオープンという日で、私は入れませんでした。ちなみに「ケロ」とは、寒いさむーいフィンランドで長い時間をかけて成長し、そして立ち枯れした木をケロと言うらしいんです、だから、それは木材の宝石とも呼ばれ大層貴重なのです。その木をふんだんに使用した新しい「ケロサウナ」に一年越しでようやく入ることができました。
中は薄暗いランプの灯りのみ。もちろんテレビなどありません。自分の世界に集中し北欧の神との交合をいたすのです。自由にロウリュウもできます。とても雰囲気がいいサウナです。
で、水風呂。ここの水風呂は年中11,7度となっています。かなり冷た目。理由は1月17日に起こった未曾有の大災害、阪神淡路大震災を忘れるな!という気持ちから、この温度設定になっているようです。普通のサウナと合わせて4セットやり、夕食を取っては早めに就寝。
翌朝(7月25日)4時ごろ起床し、4セット行い朝食会場へ。バイキングです。太るとか脂肪肝とか長生きとか一切考えず、いっぱいご飯をいただきました。
8時頃出発。次の目的地は「大垣サウナ」です。11時半ごろ大垣へ到着し、駅前のタクシーへ。私が、暑いですねーと水を向けると、初老の運転手さんは、今日は今年一番だよ。とおっしゃっておりました。10分ほどで「大垣サウナ」到着。この施設は「ママ」と呼ばれみんなに親しまれているオーナーのお婆ちゃんに挨拶に来る、元気な顔を見て力をいただく、そんな気持ちで参りました。
大垣はとても水のいいところ。昭和ストロング系の100度を超すサウナと、質のいい水のお風呂。これだけで最高なのです。そんな凝った作りも広さもないシンプルな「昭和のサウナ」なのですが、ここにはとてつもなく細やかなホスピタリティーが存在します。それを静かにじわじわと味合うと幸福になれます。ママと亡くなった先代の作り上げた時間の重厚さを感じられるところです。
3セットやり、2階でお食事。「トオルちゃん」オススメの生姜焼き定食をいただきました。「トオルちゃん」とは本施設の支配人、「ママ」の親戚。神戸と同様、業界では知らない人がいない超有名人です。
2時過ぎに後ろ髪をひかれつつ「大垣サウナ」を後にします。「ママ」はちょっと見かけるくらいで、ご挨拶ができなかった。残念です。また来ます。その時はよろしく。
大垣から名古屋へ。地下鉄に乗り換え「栄」へ。徒歩5分で、伝説の「ウエルビー栄」へ。オーナーの米田さんは、サウナ業界を盛り上げてきた殊勲のアイデアマン。ここには「ラップランド」があります。マイナス25度、ラップランドの冬を再現した小部屋があります。まあ、こんなもんまでつくちゃって!その情熱に感動するというか、呆れるというか。施設は新しくはないけれど、清潔でアイデアに満ち溢れた創造的な空間です。ぜひ名古屋にお越しの際は「ウエルビー栄」「ウエルビー今池」に寄ってみてください。米田さんのサウナに対する拘りと情熱と創意工夫を感じられることと思います。しかし、名古屋も暑い。
やはり4セットやってちょっと飲んでカプセルへ。しかし、疲れているはずなのに、なかなか眠れず、10時頃もう一度レストランへ行って「台湾ラーメン」を食べてから眠りに入ることとなりました。
最終日(7月26日)は東の聖地「サウナしきじ」へ寄ろうと思ったのですが、あまりに暑く、そんな元気が湧かずに帰宅することにしました。大垣からJRを乗り継ぎ沼津へ。駅前で海鮮丼をいただきました。さすが沼津、魚も山葵も最高でした。
さらに東海道本線を乗り継ぎ3時過ぎ無事帰宅しました。
この三日間非常に暑く(37度)、且つ、降雨がない! 実は、旅を楽しみながら、畑が心配で仕方がありませんでした。と言うわけで、帰宅後すぐ車に20リットルのポリタンクを二つのせ、畑へ水撒きに行ったとさ。はーよいよい。
サ旅夏の陣
明日(2023/7/24/mon)より、2泊3日でサ旅に出かけます。
お金がないので、青春18キップで。
明日は、一気に神戸まで行き、「神戸スバ・サウナ」で一泊。11時間くらいかかります。
翌日は、大垣まで戻り、「大垣サウナ」。招待券をいただいているので、久しぶりに「ママ」に挨拶してきます。その後、名古屋で、「ウエルビー栄」で一泊し、余裕があれば静岡の「しきじ」により、帰宅する予定です。
おじいさんの、安上がりの冒険旅行ってとこです。
『堤未果のショック・ドクトリン』(堤未果)
堤未果の本は、文体が煽り気味で「ホンマかいな」と眉に唾をつけたくなるような感じがあるが、一つ一つ読んでいくと確かに彼女が、調べ、書き、多くの人々に訴えたい事実は確かな事のようだ。ただし、「アホな人にもわかるように」と言うことを考慮しすぎなのか(それが著者の問題か、編集者の問題かはわからないが)、文体に信頼性を持てないところが残念だ。
「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。」と裏表紙にある。
9.11の後のアメリカ。3.11以後の日本。などなど。
なんか酷いことが起こり、人々が思考停止状態になっている隙に、国や巨大資本が結託して、一部の人だけが儲かるようなシステムを作り出してしまう、と言うこと。その報告が「ショック・ドクトリン」だ。
日本も世界も、確実に悪くなっている、と言うのは最近よく耳にする文フレーズである。特に日本においては、30年給料が上がらず、経済はジリ貧状態でありながら、物価は上がり、退職金は下がり、税金は上がり、しかし軍事費には多額の予算を組み、芸能人のスキャンダルを大々的にメディが流している裏で、とっても怖い法律がどんどん通っていく、などなど列挙すればキリがない。その一方で巨額のマネーを得ている、組織や個人がおり、彼らと庶民の経済格差は広がる一方でありながら、マスコミもテレビも、もちろん政治家も、信じられず、どこにどう訴え、前を向きこ坊を持てばいいのかわからないような状態になっている。
NHKはじめマスメディアでは決して、安倍昭恵さん(と言う「私人」(閣議決定までされた))が税金で、自民党の旧統一教会系の議員を引き連れて台湾へ行っている、とか、報道されないように、あまりにも、真実を報道しない(国、自民党に忖度?)、あるいは捻じ曲げて報道する、など、おかしなことだらけだ。Twitterを少しのぞけばそんな話ばかりだ。で、自民党がヤバいと思えば、すぐTwitterはバンされる。岩波の雑誌「世界」8月号(安倍晋三特集)のTwitterも一時的に使えなくなっった。
Twitter社に世界中から「つぶやき」の凍結依頼が来るそうだが、そのお願いの一番多い国は日本だそうだ。全く、民主的ではない。偉い人?(自民党議員?統一教会関連の人?孫さん?三木谷氏?)に楯突くと、理由もわからず、ページを差し止められる。
なんじゃ、その国は? 日本が民主国家なんて今じゃ誰も信じていないだろう。いつの間に独裁国家になったのだ? そこが彼らの巧妙なところなのだ。
だからと言って泣き言ばかり言っていても仕方がない。とにかく、日本をフェアーな国、フェアーな倫理的意識を持った政治家だらけの国にしなければならない。そのためには、木原誠二問題ではないが、晒して吊し上げて、で、次の選挙で落とすしかない。それ以外にこの国を救う道はない。
話がそれた。この本に書かれた真実をよく理解し、アンテナを敏感にし、自分で考え、自分の意見を持つことが必要なのだ。
あっ、だから「チャットG PT」なんてものを広めて、みんながものを考えない、ただ言葉が強い者についていくような社会を作ろうとしているのか! そう考えると、辻褄があう。
スカイスパ
先週は、月曜日に「満天の湯」に行ったきりだった。木曜日にどこかのサウナへうこうと思っていたのだが、あまりの暑さに動くのが嫌で、結局流した。
連休中は混んでいるであろうから私は行かない。と言うわけで、本日、朝畑で草刈機をブンブン回し砂埃に塗れたのちに、「スカイスパ」へ行ってきた。
いやあ、やはり、あそこは夢の世界。なんだかいい。客層がいいのかなあ。サウナに特化した施設でお値段も張るし、近所のじーさんがチャリで毎日通う、ってところではないから。お客様は、洗練されたサウなーたちなので、マナー違反をするようなものは〈ほとんど〉いない。ここが微妙。やはり少しはいるけれど、それは許容範囲。
素晴らしい半日を過ごしてまいりました。ありがとうございました。
芥研
昨日、オンライン上で「芥研」(文学研究会)が14時より行われた。
今回の、当番は「いくら君」のため、先月より1月ほどかけて書いた小説を、事前にメンバーの皆さんに送り、読んでいただき、批評を受けた。
なんやかやで、断続的であるが「いくら君」は30年以上小説を書き続けており、その度、「芥研」のメンバーに読んでいただいてきた。そして、けちょんけちょんに、やられてきた。
今回、皆さんに読んでいただいた作品は、原稿用紙換算107枚。老高等学校教諭が引退するまでの約半年間の、心理や出来事を中心に描いた「馬鈴薯」と言うものだ。昨年、別の30枚くらいの小品を皆さんに読んでいただき、比較的好評価をいただいたのだが、今回は、ほぼ絶賛、と言う感じだった。
30年以上につきあいになるメンバーたちはとてつもなく辛辣で厳しく、他人のことなど褒めることなどほとんどないのだが(特にアイロニカルでありながら、終いに自己崩壊する清水君)、今回は褒められた。六十二歳になっても成長するんだね、などと、変な褒められ方もした。
嬉しい。嬉しいのであるが、本当なのか? こんなに、幸せなことが起こっていいのだろうか?
みんな俺のことを騙しているのでないだろうか? なんて考えが、横切るのでありました。
みなさん、ありがとうございました。
次回、長谷川さん、よろしくお願いします。
三島由紀夫「英霊の聲」
先日より、平野啓一郎『三島由紀夫論』を読んでいる。本作は、『仮面の告白』『金閣寺』「英霊の聲」『豊饒の海』の4作品を縦横に読み解きながら展開する、個々の作品論でもあり、また三島の作家論にもなっていると言う平野の力作である。
『豊饒の海』は学部の卒論で取り扱い、『金閣寺』は修士論文で取り扱った。よって、かなりの精読をしてきたつもりである。また、『仮面の告白』は三島の戦後のいわば第二のデビュー作であり、かなりの問題作であるため、多くの作家論に引用され、私もかなり読み込んできた。
しかし、「英霊の聲」は40数年前に読んだはずであるが、記憶が薄れてしまったため、本日読み返した。昭和41年6月「文藝」発表の短編であるが、すでに、政治活動を開始し、三島20代の「死ねなかった」トラウマが蘇ってきた、41歳時、晩年の作品である。
「能の修羅場の様式を借り」た作品で、「私」が帰神(かむがかり)の会(神道でおける「イタコ」のようなもの)に出席した夜、の出来事を記した物である。2・26事件の将校たち、あるいは特攻隊の隊員たちの霊が舞い降り、盲目の「川崎君」の肉体(口)を借りて、「などてすめらぎは人間となりたまひし」と人間宣言をした天皇に対し呪いの言葉を並べる、と言う作品である。
明日は、「英霊の聲」の章を読んでみる。
平野啓一郎『三島由紀夫論』
七月九日まで、芥研の課題をやり、みなさんに送付した。
五月は『街と不確かな壁』(村上春樹)六月は芥研、清水くん発表の写真論の予習のため『明るい部屋』(ロラン・バルト)、『明るい部屋の謎』(セルジュ・テスロン)を二度ずつ読み、それ以降は、自分の発表順のため、その準備としての作品にかかりきりだった。
と言うわけで、四月に購入した(発売された)平野啓一郎『三島由紀夫論』を、ようやく読み始めることができた。おとといから。すでに10時間以上は読んでいるが、700ページ中、150ページほどしか進んでいない。とにかく、読んではため息をつき、読んでは上をむいて考え込み、読んでは辞書を弾き、と言う感じだから、なかなか前へ進まない。
でも、その時間がとてつもなく愛おしく楽しい。
2023年(令和5年)上半期サウナ実績
1位 お風呂の王様瀬谷店 21回
2位 東名厚木健康センター 15回
3位 スカイスパ(横浜 5回
3位 ヨコヤマユーランド鶴見 5回
3位 満天の湯 5回
6位 カルマル(池袋) 3回
7位 ゆらっくす(熊本) 2回
8位 信州健康ランド(長野) 1回
大滝の湯(草津)
湯殿館(山梨)
お風呂の王様高座渋谷店
ウエルビー福岡(福岡)
ラカンの湯(佐賀)
サウナサン(長崎)
竜泉寺の湯
ヨコヤマユーランド緑
駿河健康ランド(静岡)
サウナしきじ(静岡)
北欧(上野)
舞浜ユーラシア(千葉)
湯の里ほのか(千葉)
合計71回