柄谷行人『「力と交換様式」を読む』読了
2月12日に終えた『力と交換様式』に続き、上記作品を読了す。
本書は、単著ではなく、柄谷自身の自作理解への補助的文章。あるいは、擱筆前後のインタビュー、対談等。さらに識者からのレビューからなる。いわば共著である。本書を読むと、『力と交換様式』で読者の理解が曖昧だった部分や、わかりづらかった箇所などが捕捉されている。いわば、『力と交換様式』の入門書という位置付けだろうか。
しかし、本社だけ読んでも、柄谷の思想はよくわからないのではないかな。
ミニ大根種蒔
本日,ミニ大根の種を改めて蒔き直しました。
と,いうのは,十分な土作りと寒さ対策をした上で,12月21日に,ミニ大根,カブの種を蒔いたのですが,さすがに早かったのか,寒すぎたのか,発芽しませんでした。
ということで,今回は同じ場所にリベンジです。
どうなることやら,嗚呼,うまく芽を出してほしいなぁ。
柄谷行人『力と交換様式』読了
柄谷氏の最新の仕事『力と交換様式』読了。
氏は、13年前に上梓した『世界史の構造』から数年後、いい足りないものを感じ、本作に着手したという。
前項『世界史の構造』でも触れたが、柄谷氏は人類の歩みを変化を「生産様式」で読み解くことには限界があるとし、「交換様式」の観点から考えていくべきだという発想をかなり昔に得た。そして、『トランスクリティーク』、『世界史の構造』、そして本作に至るまで「交換様式」という観点から人類を、世界史を通して未来を見ようとしている。
まず氏の、勉強量(読書量?)、あるいは博学さに驚嘆する。そして、独自の視点から知を縦横に交錯させながら、自らの考察を展開し、われら読者に丁寧に示していく。驚きと感謝の一言に尽きる。
柄谷氏は「交換様式」から生じる「力」を軸に人類史を見る。いまだに絶えない、3000年に渡り繰り返されている戦争や恐怖政治によって多くの庶民が生命の危機に脅かされている現在、呪力(A)、権力(B)、資本の力(C)が結合した資本=ネーション=国家をアウフヘーベンする「力」(D)の到来を語る。それはカントの言う「世界共和国」と同意義である。
雪の重み
一昨日関東地方は大雪であった。それも湿り気の多い重い雪である。
昨日も朝からしとしと雨が降り,冴えない天気で畑仕事をしようという気にはならなかった。
2日ぶりに畑に行った。一面真っ白である。ここからは市街化調整区域で家もなく,畑ばかりであったが,最近耕作放棄地や資材置き場などに代わっている。
自宅から5キロほどしか離れていないのに,冬の朝などは2℃ほど低い。
畑は一面雪景色である。いくつかあるダウンポールで作られたビニールトンネルはすべて潰れている。
大蒜もらっきょうも玉葱もほぼ雪の中である。よって本日の作業は雪被害からの復旧作業とあいなった。雪が重い。潰れたトンネルから雪を払うとトンネルが蘇った。
玉葱も大蒜も丁寧に雪を払った。多分大丈夫だと思う。
帰宅後に秦野に住む友人に,我が畑の惨状を知らせ,至急畑に向かうようアドバイスした。当然,うちより秦野の方が積雪が多かったに違いない,という判断からである。
友人は,うちの惨状を見て,あらー,という感じで,落ち着いている。もしかしたら,ほうれん草も,スナップも,玉葱も,全部ダメになってしまうかもしれないのだぞ!
しかし,彼は言ったのであった。
一昨日はたいてい雨だったから,大丈夫だと思う!
うちの畑より秦野の方が雪が少なかったなんて!
米寿祝い
本日は,近くのレストランの個室を借りて母の米寿のお祝い会を行いました。
子供,孫,ひ孫,と本人,総勢9人参加です。実は4日前,体調崩し寝込む状態に陥り,大変弱気になってしまい,2日前に開催辞退を私に申し入れましたがどうにか説得し,今日を迎えました。
食はあまり進みませんでしたが,孫やひ孫の食べっぷりを見,たくさんのプレゼントをもらい,それなりに楽しそうでした。
あっという間の2時間。
お母さん、よかったね。これからもよろしくお願いします。
柄谷行人「世界史の構造」読了
次回の芥研の課題図書は、柄谷行人の最新作『力と交換様式』である。本作は昨年の8月15日に出版された。後書に以下の文章が付されている。
「『世界史の構造』を2010年に刊行した後、私はそこでは触れなかった諸問題を扱う仕事をした。‥‥しかし、その後、私はそれらの仕事では十分に論じられなかった交換様式Dの問題を、改めるように考えるようになった。」
よって、本作の13年前に書かれた前作『世界史の構造』をまず読まねばならぬと考えた。
氏は、「マルクスからカントを読み、カントをマルクスから読む」ことを「トランスクリーク」と名付け、そこにヘーゲルを挟むことにより見えてくるものを丹念に追究している。ヘーゲルを挟み、マルクスとカントを考える行為とは、まさに、我々人類が誕生以降の全歴史(政治・経済・宗教その他)を見渡さねばならない仕事である。射程範囲があまりに膨大だ。そこに柄谷氏は「交換様式」という補助線を設け、それを基準にしつつ、様々な過去の文献を的確に引用しながら論を進めていく。交換様式は以下の4次元に説明される。
交換様式A=贈与(贈与と返礼)ーーネーション
交換様式B=略取と再分配(支配と保護)ーー国家
交換様式C=商品交換(貨幣と商品)ーー資本
交換様式D=XーーX
交換様式Dはまだ実現されていない。それを筆者はこう定義する。『それは、交換様式Bがもたらす国家を否定するだけでなく、交換様式Cの中で生じる階級分裂を越え、いわば、交換様式Aを高次元で回復するものである。これは自由で同時に相互的であるような交換様式である。」
狩猟採取していた時代から、物々交換を始め、士族社会ができ、国家が生まれーー世界史ーーをたどりつつ、カント永遠平和への道筋を「諸国家連邦」に見出し、国連の鍛え上げ方について検討する。ところで終わる。最後は、理想主義的でこんなに好戦的で異物を否定する人類がこのような状態にまで上り詰めていけれのか? という疑問がハエのように付き纏い、何かしら心地悪きものを残す。
本書擱筆後、日本においては3,11があり、今年の年頭には能登地震があった。また、ロシアーウクライナ問題、イスラエルーハマスの問題も新たに勃興している。『世界史の構造』の結びに書かれた理想論的終わりでは解決できない時代に、まさに進んでいる。あるいは、コンピュータネットワークの進化も新たな覇権、あるいは貧富を産んでいる。
氏は12年後の『力と交換様式』でどう答えてくれるのか楽しみである。
感染
車で10分くらいのところに住んでいる孫が胃腸炎で24日に倒れた。
その後買い物の補助にと妻が娘の家へ行き,わずながらの接触をした。
28日に娘が倒れ,よく29日に妻が倒れた。
30日に婿が倒れ,31日に私と母(88)が倒れた。
もちろんウィルスのせいもあるだろう。また,皆それぞれ疲れを溜めていたのかもしれない。
それにしても,仲がいいというかなんというか。呆れてものも言えん奴らではある。
寒起こし終了
本日,約3aの畑の寒起こしが終わりました。昨年12月より,少しずつ,行いました。一回は1.5h~2hくらい。実働は20日でした。
これから,米糠・鶏糞堆肥・微生物資材を入れて,パワーのない小さな管理機で土作りを進めようと思います。
まずはお疲れ様。いや,とても気持ちよい。
サウナ東京
行ってきました!
東京赤坂,昨年4月にオープンした、「サウナ東京」!
最近,お気に入りの同じ場時ばかり行き,新規開拓精神が欠けていた「いくら君」ですが,サウナ友に誘われ,赤坂まで行ってきました。
もう渋谷ですでに迷子状態。銀座線はどこだ?私は赤坂見附から行きました。徒歩5分です。相方は,千代田線赤坂から徒歩1分。
11時オープンと同時に突入!われわれは3時間コース(平日2700円)をチョイス。
1階は,洗い場と,38度の炭酸泉のみ。全体に照明が落とされ大人のムード満載です。
2階にサウナがあります。なんと5種類も。40人収容の大サウナ。ケロサウナ。瞑想サウナ。昭和ストロングタイプのサウナ。残りは蒸し風呂です。こりゃあ,1時間じゃとても無理です。
さらに水風呂は,8度,10度,20度の3タイプ。サウナ野郎の心を鷲掴みです。
ととのい所も充実しており,3時間まるまる入ってました。
2時より中華飲みして🍺帰宅。
久しぶりの新規開拓,最高のサウナでした!
ととのった〜!
解決
さっき、急にわかった。
期待するから、いけないんだ。期待しすぎるから、相手にうざがられ、うざがられているのが見えるから、苦しく切なくなるのだ。
要するに、期待しなければいい。彼らは友達だ。そう友達。親友から、自分を理解してくれるであろう人から、ランクを落とせば、訳のわからない他人でありあがら、一緒の歴史を送ってきた友人になれる。そうすれば、恨みも起きないし、苦しみもしない。
なーんだ。簡単簡単。