昨日 畑
昨日,我が畑に石渡さんが遊びにきてくれた。
新採用高の友人である。しばらくきれていたが,昨年別の友人を介して再会。
そして,私のFacebookを見ていてくれて,畑に興味を持ったとのこと。
土作りの真似事をし,収穫体験をしてもらった。
石渡さんの畑で,美味しい野菜ができるといいな。
中島義道「哲学の教科書」読了
花村萬月が好きだ。彼の力技にいつもねじ伏せられる。心地よい敗北感と共に。
花村のエッセイの中で,中島義道「哲学の教科書」を読むべし,とあるので読んだ。
私は尊敬する人間の前では至って素直なのである。
のっけから,ひっくり返った。作者は怖くて跳び箱など飛べなかったのだが,「跳び箱の跳び方」というペーパーテストは「教科書」を丸暗記していつも満点だった。という。
そんなの意味あるか? 跳び箱を跳べるようにならなければならないのだ。つまりはそういうことなのだ。
哲学者と哲学解説者。中島義道は両者を全く別物と断ずる。哲学するとは,哲学の本を読んでその学説が理解できた,ということではないのだ。
私とは?
死とは?
心はあるのか?あるならどこに?重さは?
などなど,子供が疑問に思うようなことを,考え続けてしまう人が哲学者なのだ。
本書には多くの示唆を受けた。文章が,平易で,筆者が上げる具体例がとてつもなくよい。また,偉そうでないのも素敵である。
ぜひ,多くの人に読んでもらいたい良書である。
白菜漬け
12月7日(大雪)に,白菜を3個つけました。塩と柚と鷹の爪のみ。とてもシンプルです。
水も上がってきて,そろそろ食べ頃のようです。
阪神ジュベナイリフィリーズG1
三連複で取りました。3680円です。
①アスコリピチェーノ
②スタレンボッシュ
③コラソンビート
2歳戦は難しい。何せみんな前走1.2着なのだから。
ギュスターヴ・フローベール『ボヴァリー夫人』読了
ようやく読了。11月3日から頁をくり始めたのでほぼ一ヶ月かかりました。それは、前半部分の読みになかなか乗らなかったからです。とにかく描写が徹底的に細かいため、悪く言えばまどろっこしい。よって、読み手自身が物語の中に没入できず、なかなか進まないという状態でした。しかし。後半から、つまり、ボヴァリー夫人が色男ロドルフとの姦通し面倒になったロドルフに捨てられる箇所、さらに青年書記レオンとの情事にのめり込む様子や、多額の借金を抱え服毒自殺をするあたりへは、一気に物語に巻き込まれていきました。
ギュスターヴ・フローベールは1821年フランス生まれ。父親は市立病院の医者。兄は父の後を次、フローベル自身は法学生となります。この医学と法学の知識が、小説内ではふんだんに使われています。1851年(30歳)から「ボヴァリー夫人」の執筆が開始され、4年半をかけてこの小説は完成します。「パリ評論」に連載されるのですが、当局からの圧力により、多くの部分を削除し発表したにも関わらず、「公衆の道徳および宗教に対する侮辱」の罪を問われます。いわゆる「ボヴァリー裁判」です。結果から言うと、フローベルー側は勝訴し、そのことが結果的にいい宣伝ともなり、発売後大いに読まれたそうです。
本作の特徴はなんと言っても描写の執拗さです。ストーリー自体は主人公が姦通し借金に塗れ自殺するという、まあ、ありがちなものですが、それを一介の風俗小説ではなく、世界文学にまで押し上げたのは、その描写の力、及び文体の練り込み具合というか工夫であると言えます。フローベールは本作完成までに4年半かけたそうですが、とにかく徹底的な推敲をしたようです。安岡章太郎が、小説は鉛筆ではなく消しゴムで書くものだ、みたいなことをどこかで言っていましたが、まさに書いては消し書いては消し、推敲推敲! その徹底性によって本作は完成しました。とてつもない粘り腰です。また、経済的な後ろ盾があったからこその時間であったのでもあるでしょう。
また、訳者芳川泰久さんが後書に書いていますが、フローヴェルが編み出した「自由間接話法」の駆使が本書の文体を生き生きとさせているということです。いわゆる「神の視点」で描いてしまうと、どこか作り物めいた鼻白むような点が生まれてしまう。安っぽい御伽話になってしまう。語り手が全ての登場人物の内面描写をし、行動を把握している、という立場でいるのは、おそらく近代文学としてはいけていないのでしょう。しかし3人称小説でありながら、フローベールはそこをとても慎重に取り扱い、神の視点を排除する工夫をした。それが、自由間接話法だというのです。なるほど、言われてみれば、翻訳者の苦労と工夫が随所に溢れています。
なかなか読み応えのある作品でした。
ジャパンカップ
昨日、JRA主催ジャパンカップだった。1着賞金五億円、日本最高賞金のレースである。以前は(日本がまだ金持ちだった時、円の価値が相対的に高かった時)は、海外からの参戦も結構あったのだが、昨今は、コロナ及びJCの魅力低下により、外国馬がいない年もままあり、今年は一頭いたので、それでもマシな方だった。今は、ドバイのレースなんんかものすごい賞金出しているらしい。みんなそっちへ靡いています。
でね、三連単を取ったのですよ。取ったには取ったのですが、なんと1130円。3連単でですよ。それだけ、イクイノックスが突出していたこと、また、リバティアイランドの力が本物であるということ、スターズオンアースもまあね。カッチカッチの鉄板馬券だったわけ。まあ、取らないよりはいいのだけれど。イクイノックスの強さが見られて嬉しいのだけれど、でも、馬券的にはあまりに妙味なしでがっかりでした。
森鴎外記念館
以前から何かで見て知っていたが,現在,鴎外記念館では特別展として,「千駄木の鴎外漱石」を1月14日まで開催している,昨日冷たい雨に恐れをなし引きこもっていたため,今日,思い立って行動することにした。
この千駄木町五七番地の家に時を経て二人が住んだこと,また千駄木を舞台とした小説に「青年」「吾輩は猫である」「三四郎」があるなど,両者の深い縁を思う。
今,歩いてもなんとなく江戸の風情を残した店や寺が多くあり,散策してとても楽しい。また,散歩がとてもいい気候でもある。
さらに,期間中に漱石山房記念館に行き二つのスタンプを集めると,缶バッチがもらえるという。楽しみだ。
また,近くにある銭湯「福の湯」にお邪魔し,帰路に着いた。
睡眠時間
ここのところ,なんとなく調子が悪かった。野暮用や畑仕事,庭仕事などで,あれやこれや忙しく,かつ,質のいい睡眠が取れないでいた。寝付きはいいのだが,夜中に目が覚めるとなかなか眠れない。昼間,なんだかだるい。読書に集中できない。そんな感じで冴えなかった。
昨日の午後,予定をキャンセルし,布団に潜った。寝たり起きたりぼんやりした。昨晩はよく眠れた。久しぶりである。
そして,今日は朝から,東名厚木健康センターでサウナとお風呂。いい汗何かけたし,心拍数で心配になることもなく,お風呂も気持ちよかった。
というわけで今日はとても気分がいい。
Uターン
昨日は大雨であった。畑前の細道は泥だらけになる。そこへこの辺りの道を知らない大型トラックが入り,にっちもさっちも行かなくなり,ウチの畑でUターンしたらしい。
そこは奥の竹林に遮られ,冬場はほとんど日が当たらない。やって作付はしていなかったのだが,それにしても腹立たしい。
漬物大根収穫&干す
今年、9月12日、大根を漬物用と青首と2畝まいた。毎年、少しずつ蒔く時期が遅くなっている。当然暑さのせいである。例年にもれず、というより、例年以上に今年の暑さはひどかった。9月になっても一向にその勢力は衰える様子を見せない。11月7日には27℃にもなった。全く異常という他ない。
まあ、ともかく漬物用大根がいい大きさになったので収穫した。例年なら妻と母と三人での作業なのだが、母は体調悪く、妻は仕事で、私一人の作業となった。抜く!これも青首大根と違い根が奥深くまで刺さっているため一苦労である。それを50回ほど。そして車まで運びのせる。帰宅し、車から降ろし、洗い、二本を紐で縛り、横にした梯子に架ける。なかなかの重労働であった。
それにしても大根はすごい。直径一ミリ程度の種がわずか二ヶ月でこんなにも大きく育つ。すごい。